犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎にお困りの方の救世主となっているアポキル錠。
様々な副作用が心配なステロイド剤よりははるかに副作用が少なく、使用する飼い主さんも安心ですよね。
このアポキル錠、副作用はあるのでしょうか。
どんな薬にも必ず副作用はありますが、ではアポキル錠にはどんなものがあるのでしょうか。
これを読めば、アポキル錠の効く仕組みや、副作用について詳しくなりますよ。
アポキル錠の効果
アポキル錠は、2016年7月にゾエティス・ジャパンから発売された新しい薬です。
犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎のかゆみを緩和させます。
有効成分はオクラシチニブで、かゆみの負のサイクルの中の一つ、ヤヌスキナーゼ(JAK)経路を阻害して、かゆみの発生を断ち切ります。
また、アポキル錠は即効性があります。
いち早くかゆみを抑えてあげたい飼い主さんは嬉しいですよね。
アポキル錠の即効性の効果は、投与後4時間以内に現れます。
犬のアレルギー性皮膚炎によるかゆみに対して処方されることが多い、ステロイド剤である「プレドニゾロン錠」にも匹敵する即効性と有効性があります。
他のよく使用される薬の経口シクロスポリン剤や犬インターフェロン製剤は、効果発現までに時間がかかるので、この作用は画期的です。
また、犬アトピー性皮膚炎によるかゆみにもアポキル錠は効果があり、投与14日以内に86%の症例で半減が認められました。
日本ではアポキル錠は発売されたばかりですが、実は海外で先行発売されています。
海外での評価は極めて高く、「犬アトピー性皮膚炎の治療ガイドライン」によると、このアポキル錠の効果は認められていて、「推奨度A」の治療薬として推奨されています。
アポキル錠の副作用
アポキル錠を使用して、今までの国内で行われた臨床実験で見られた副作用が以下にあげられます。
・下痢などの消化器障害
・マラセチア感染症などの皮膚障害
・神経学的障害の眠気 などです。
嘔吐や下痢などは、どのお薬でも起こりうる副作用です。
それは、体に入った薬を犬が「異物」と判断されてしまい、体の外に出そうとする自然の反応です。
そのため、口から出そうとするのは「嘔吐」、早く消化器官を通り抜けて下から出そうとする反応が「下痢」になります。
この副作用はアポキル錠に限ったことではありません。
また、同じ皮膚炎の際に処方されるシクロスポリンを投与された群と比べても、アポキル錠を投与された犬の副作用の発現率は低いと報告されています。
長期投与の管理が難しいステロイド剤に比べて、アポキル錠は長期投与においても安全かつ有効で、生活の質の改善に貢献されたことまでも報告されています。
ステロイド剤を使用した時の副作用
皮膚病にかかった時にステロイド剤を使用することも多くあるのが現状です。
ステロイド剤以外に薬の選択肢がない時や、ステロイド剤を使用している間に本当の皮膚病の原因を突き止める一時しのぎ的な感じで使用されるなど様々な理由があってこそです。
ステロイド剤は即効性や、どんな犬でも有効性が高く、値段も安いので使われやすいのですね。
しかし、やはりステロイドの副作用は気になるもの。
以下にどんな副作用があるのかあげてみました。
・水をよく飲み、おしっこをよくする
・抵抗力の低下
・クッシング症候群にかかりやすくなる
・肝臓の機能低下
・筋力が低下する
・脱毛が起きる
・皮膚が薄くなり、黒ずんでくる
・糖尿病のリスクが高まる
ステロイド剤を長期的に使用すると、副作用も重症なものになってくるものがほとんど。
やはり、アポキル錠で一般的にみられるような下痢などの一貫性のものとは違い、長期的に犬の体の中に変化を起こす副作用があるものは心配ですね。
最後に
いかがでしたか?
アポキル錠の効果や副作用、ステロイド剤とは違う事が分かって頂けましたでしょうか。
アポキル錠を飲んで、下痢などの多少の副作用があるのは、どんな薬でも起こること。
もしあなたの犬がアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に悩んでいる場合は、このアポキル錠も治療の選択肢の一つとして考えてみて下さいね。
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