あなたの犬が皮膚病に悩んでいるのなら朗報です!
2016年7月に新しく発売された「アポキル錠」をご存知でしょうか。
ステロイド剤と同様の効果を示すのに対し、ステロイド剤で不安な副作用がほとんど見られないお薬です。
アポキル錠のゾエティス・ジャパン
アポキル錠という名前は初めて聞かれる方も多いのではないでしょうか。
このアポキル錠というお薬は、2016年7月にゾエティス・ジャパンから発売されたばかり。
ゾエティス・ジャパンという会社名は聞いた事がない方が多いと思います。
しかし、60年にわたって動物医薬品や注射のお薬を扱っていて、アニマルヘルス業界で歴史のある会社です。
ゾエティスは120カ国以上の海外で製品を発売しています。
動物病院で扱う犬用5種感染予防ワクチン、犬用6種感染予防ワクチン、犬用8種感染予防ワクチンなどは、こちらのメーカーが作っているものが大半です。
また、予防薬としてフィラリア駆除とノミ・ダニ予防が同時にできるスポットタイプのお薬「レボリューション」や、年1回の注射でフィラリア予防が可能な「プロハート」も取り扱っています。
このゾエティス・ジャパンという会社名は聞いた事がない方でも、動物病院で1回はお薬や予防薬でお世話になっていると思いますよ。
アポキル錠のご紹介
では、ゾエティス・ジャパンから発売されたばかりのアポキル錠とは、いったいどんなお薬なのでしょうか。
アポキル錠は、犬のアトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎によっておこってしまう「かゆみの緩和」を目的とした、動物薬として初めて認可されたヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤です。
ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤とは
ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤という、難しい名前が出てきました。
これは、かゆみの発生するサイクルの1つです。
犬のかゆみは
1、何らかの反応によってかゆみを生じる
↓
2、その部分を舐める・かく・こする
↓
3、皮膚のバリア機能が低下する
↓
4、皮膚の細胞からかゆみを誘発する伝達物質「サイトカイン」が放出される
(犬の場合は、このサイトカインは「インターロイキン31(IL-31)」)
↓
5、サイトカインが受容体とくっつき、細胞内でその受容体とヤヌスキナーゼ(JAK)が結合する
↓
6、さらにかゆみが生じる
↓
2へと続く
という、悪循環が起きています。
かゆみを断ち切るには、この悪循環のどこかを断ち切らなければなりません。
アポキル錠はこの悪循環におこっている一つの5番目、「細胞内でその受容体とヤヌスキナーゼ(JAK)が結合する」ことを防ぐヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤なのです。
そのアポキル錠の有効成分はオクラシチニブです。
アポキル錠の効果
アポキル錠の嬉しい効果として、「即効性」があげられます。
犬のアレルギー性皮膚炎によるかゆみに関しては、投与後4時間以内にかゆみを抑えるといった効果が発揮されます。
4時間以内に効果が出るという事で、いち早くかゆみを抑えたい犬にとっては嬉しい作用です。
動物病院で薬を処方してもらったその日にかゆみが治まっていることもあるのですよ!
また、従来犬のアレルギー性皮膚炎によるかゆみで処方される事が多かった「ステロイド剤」と比較しても引けを取りません。
よく処方されるステロイド剤「プレドニゾン錠」にも匹敵する即効性と有効性がありますよ。
ステロイドと同様のかゆみ軽減効果・即効性の効果があり、なおかつステロイド剤のような体に重大な症状が出る副作用がほとんどないアポキル錠は嬉しいですね。
犬アトピー性皮膚炎によるかゆみに関しても、アポキル錠の投与から14日以内には、86%の症例でが半減したとも報告されています。
アポキル錠が有効性かどうかを調べるために、800頭以上の犬の臨床試験により有効性が示されています。
心配される副作用ですが、アポキル錠は、余計なかゆみを引き起こすヤヌスキナーゼ(JAK)だけにくっつく分子標的薬です。
かゆみは、ヤヌスキナーゼ(JAK)が作用しないと発生しません。
かゆみだけに狙い撃ちができる薬だからこそ、アポキル錠はステロイド剤のような副作用が少ないのですね。
また、アポキル錠の効果として
・犬アトピー性皮膚炎に伴うかゆみの緩和
・犬アレルギー性皮膚炎に伴うかゆみの緩和
・ノミアレルギー性皮膚炎
・食物アレルギー
・疥癬などのアレルギー性皮膚炎
上記の皮膚炎すべてに対応可能です。
一つのお薬で数々のアレルゲンに有効であることも嬉しいですね。
いかがでしたか?
副作用も少なく、海外でも安心して使われているアポキル錠。
アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に困っている方は、ステロイド薬も良いですが、アポキル錠も1つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
動物病院のスタッフと相談して、犬に一番良い治療法を探してみて下さいね。
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