2016年7月に発売されたばかりの新しいお薬アポキル錠は、犬のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎での痒みに対して素晴らしい効果を発揮してくれるお薬ですが、まだ発売されたばかりの新薬ということもあって、正しい使用方法が浸透していないことが懸念されています。
アポキル錠の使用方法
アポキル錠は、アトピー性皮膚炎に伴う症状及びアレルギー性皮膚炎に伴う掻痒の緩和を目的として処方されます。
投薬における指示書では、アポキル錠の有効成分であるオクラシチニブを、体重1kgあたり0.4mg、1日2回、最長14日間経口投与すること、となっています。
そして、さらに継続して使用する場合は1日1回とし、投与期間が1年を超えないようにすること、という指示が出ています。
ゾエティス・ジャパンのホームページ内に設けられたアポキル錠の専用サイトに、「投与後数日で症状が緩和された場合でも、2週間は1日2回投与したほうがいいのでしょうか?」という問いがあります。
これに対する回答が、「症状の緩和が認められた場合は14日以内であっても獣医師の判断に基づき、1日1回投与への減量が可能です。
また、短気に治療が奏功した際には、獣医師の判断により投与を終了することもできます。」となっています。
アポキル錠は体重により薬量が異なります
一般的に投薬量は、現在の体重を基準にして決められます。
アポキル錠には3.6mg、5.4mg、16mgという、1錠中に含まれるオクラシチニブの量によって分けられた3種類が販売されていますので、体重に応じてこれらを使い分けていくことになります。
まず3.6mgは体重3.0kg〜4.4kgの犬と、6.0kg〜8.9kgの犬とで使用されます。
3.0kg〜4.4kgでは0.5錠、6.0kg〜8.9kgでは1錠が正しい投与量となります。
5.4mgを使用する場合は、体重4.5kg〜5.9kgの犬で0.5錠、体重9.0kg〜13.4kgの犬で1錠、体重20.0kg〜26.9kgの犬で2錠が正しい投与量となります。
16mgを使用する場合は、体重13.5kg〜19.9kgの犬で0.5錠、体重27.0kg〜39.9kgの犬で1錠、体重40.0kg〜54.9kgの犬で1.5錠、体重55.0〜80.0kgの犬で2錠が正しい投与量となり、このように決められた投与量を守って処方していくことが重要になります。
体重3.0kg未満の犬には禁止
用量が過剰になってしまうため、体重3.0kg未満の犬では投与を禁止されています。
このように、アポキル錠を使用する上で体重はとても重要なものとなってきますので、診察の際は必ず体重が分かるようにしておいて下さい。
直接、犬を連れて来院出来ない場合や再診で、必ずしも犬を連れて来なくても大丈夫な場合は、自宅でしっかりと体重を測ってきて下さいね。
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